お知らせ・コラム
お香典の基礎知識
【香典の意味について】
香典本来の意味は故人様に供えられる金品の事です。
弔意を表す形であり、ご遺族を経済的に助ける意味合いも含まれています。
近年のお葬式では、ご遺族が香典を辞退するケースというのが多くなっており、弔意を受け取ってもらえない場合もあります。
香典辞退をされている時は供花・供物・弔電など別の形で弔意を表す事もできます。
【持参するタイミングは?】
香典辞退などの情報はお葬式の式場に参列してから分かる事が多い事から、お通夜・葬儀告別式のいずれかで参列する際に香典を持参するのがよいでしょう。
ご辞退している場合はご当家の意思を尊重しましょう。
急な訃報を受けてお通夜に参列する場合は、葬儀告別式に持参します。
【香典を預かって参列する時】
友人・知人・親戚などに香典を預かって持参する場合、預けた方の情報を持って行く事がご遺族や受付される方の為になるでしょう。
受付では、氏名・電話番号・住所・関係などを記入します。
香典袋内にきちんと記載されていれば特に問題はないでしょうが、無い場合はご遺族が後に困る事になるでしょう。
【香典の書き方について】
香典の表書きは宗派によって変わります。お通夜・お葬式に参列し、持参する場合は事前に確認しておく事をおすすめします。
書き入れる字は『薄墨』で書くのが基本とされています。薄墨は「涙が落ちて黒墨が薄墨になった」といわれています。
■表書きの基本
【御香典】
仏教で用いられる言葉
【御玉串料】
新道で用いられる言葉
【御花料】
キリスト教で用いられる言葉
となっています。宗派によって変わる事があるので注意しましょう。
しかし、宗派は参列した時に分かる事が多いので持参する際に基本通りにしておけば失礼に当たる事はないでしょう。
氏名を書く事も忘れないようにしましょう。
■裏書きの基本
香典袋の裏書きは金額を記載します。
中には、内封筒に金額・住所・名前を書くタイプもありますが、それであったとしても裏書きに金額は書くようにした方が良いです。
内封筒が無い場合住所などが分かるようにしておく事が先方に対して親切な対応となります。
親切な理由として、香典を頂戴したご遺族は後日香典返しを送るからです。
直接お渡しする場合もありますが、郵送する事が多いので住所が記載されていない場合、ご遺族に負担をかける事になります。
【香典に使用する封筒】
水引封筒を使用します。水引とは飾り紐の事です。
紐の色や本数、結び方にそれぞれ意味がありますので、用途と作法を間違えないように注意しましょう。
弔事の場合『白黒』『黄白』『青白』『銀』『黒』などとなり、香典の水引は『白黒』が一般的となり、御供えの金額が多い際に『銀』を使用する事があります。
一般的にお寺さまへのお布施を『黄白』を使用します。
紐の本数は5本が基本となっていますが、7本や9本のものもあります。
3本や赤線一本だけを印刷したものは粗品などに使用される事があるので気を付けましょう。
■神式・キリスト教の場合
【神式】
お葬式の場合、御玉串料・御霊前と書くのが一般的です
お葬式後は御神前と書くと良いです。
【キリスト教】
お葬式の場合、御花料・御霊前と書くのが一般的です
お葬式後は御花料・献花料と書くと良いです。
【金額の目安】
香典は付き合いの度合や年齢や社会的地位などによっても違ってきます。
目安として上司や目上の方には少なめにして、部下や目下の方には多めにというのが一般的です。
香典の金額は一桁の場合は9を除いた奇数が良いとされていますが、2万円は例外とされています。
お札は旧札を使用します。
新札しかない場合は一度半分に折ってから包めば良いでしょう。